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★★★
コース NO.35
今熊神社から刈寄山、沢戸橋
/呼ばわり信仰〟の今熊山を経て刈寄山へ/
1. 今熊山
2. 豆佐嵐山
3. 刈寄山
505m
648m
687.1m
JR武蔵五日市駅→西東京バス6分→今熊山登山ロバス停→20分→今熊神社遥拝殿→30分→今熊山→45分→豆佐嵐山→30分→刈寄山→40分→刈寄林道→40分→沢戸橋バス停→西東京バス8分→JR武蔵五日市駅
(歩行時間/約3時間30分)
登山道グレード/★★ 体力グレード/★★★ 技術力グレード/★★ 総合コースグレード/★★★

 

小さいながら風格のある今熊神社

 JR武蔵五日市駅から川口経由京王八王子行きのバスで今熊山登山口下車。200mあまり戻ると、新小峰トンネル手前のY字路左に「今熊神社入口」と赤字で書かれた大きな石碑が立っている。ここを左折し、川口川に沿ってしばらく行くと右手に今熊山正福寺の表示があり、右手奥に寺の屋根が見えてくる。さらにこの先「今熊山道」の大きな古い道標の前を左手にとると間もなく今熊神社の遥拝殿だ。小さな神社だが、黒を基調とした風格のある建物で、後ろに今熊山の頂上が望める。境内にはトイレもある。
 ここからスギとモミの巨木が連なる石段の道を登ると左手はすっかり伐採された斜面に針葉樹林が広がる。急な石段を一気に上がると、東面の視界が開ける。岩がらみの道をしばらく登るとトイレがあり、その先で刈寄山への分岐に出る。石段を上がり赤い屋根、赤い鳥居の今熊開運稲荷の社を過ぎると、今熊山の山頂はすぐだ。右手に今熊神社本殿があるが、新しいコンクリート造りで趣はない。

 

       今熊神社遥拝殿

      今熊山

      今熊神社本殿

 

山火事で遥拝殿を山麓に移す

 1942(昭和17)年、ハイカーの不注意により今熊山一帯で火事があり、山頂にあった本殿は消失した。76年に再建したが、遥拝殿を山麓に移した。縁起によると、遠く27代安閑天皇の御世、皇后が熊野宮に渡った祈、大風雨にわかに起こり行方不明となった。神のお告げで武蔵の今熊神社に祈願したところ見つかったという。以来「呼ばわり山」と敬称され、近郷遠国の信仰を集めている。
 遥拝殿の背後には1,500本を超えるミツバツツジが植栽され、4月中旬に咲きそろう。お祭りがあり、奉納される今熊獅子舞は八王子市の文化財に指定されている。今熊山は日本山岳耐久レースのコースにもなっている。


採石場の荒々しい斜面を見ながら登る

       豆佐嵐山

 今熊神社から豆佐嵐山に向かう。ようやく登山道らしくなったのんびりした道を登る。途中、金剛の滝経由で五日市への道が下っているが、真っ直ぐ登る。尾根の右側を絡むうち、左手の沢を挟んだ向かい側、入山尾根の山肌を削っている採石場の荒々しい斜面を見ながら進む。巻道が何カ所か出てくるが、縦走路が大きく右に曲がるところで正面のやや急な斜面を直登すると豆佐嵐山のピークに出る。ここは入山尾根との細長いジャンクションピークだが、現在はロープが張られ、立入禁止になってしまった。冬枯れの季節は、南側に奥高尾方面の山並みが望める、居心地のいい山頂だ。

     刈寄山への道

 山頂を越えて巻道に戻ったあとは緩やかに歩き、市道山からの道を合わせて岩尾根に取り掛かると、左手、ほぼ中央に市道山、右に臼杵山が、山火事跡の黒い立木の間からに見える。再度、山火事に遭遇したようだ。左手すぐ下には盆堀林道が刈寄山の頂上直下まで上がってきている。

       刈寄山

 

 最後のひと登りで五日市・沢戸橋の標識を右に見たすぐ上に東屋があり、刈寄山の山頂に着く。コナラを中心に、サクラ、ヒノキなどに囲まれてかなり広い。東屋の中に「猪畑ノ峰」が本来の名称との表示が見られる。東屋からは、やや右手に富士山も望むことができる。沢戸橋への下りは、樹木がまばらなやや急な下りからやがてヒノキの林となり細かな木の根が絡み合った歩きにくい道となる。
 「荒廃」と書かれ、破線になっているハイキング地図もあるが、楽しい下りではないものの問題はない。やがてスギ林に変わる頃、刈寄川が現れ、沢沿いにしばらく下る。川が開けてくると間もなく林道に出る。林道を下ると「みなと区民の森環境学習施設」の前を通り過ぎる。林道に出てから40分ばかりで新久保川原橋を渡ると、すぐ左側が沢戸橋バス停。ここから100mほど先に五日市の銘酒「喜正」の蔵元・野崎酒造がある。通りに面した入口にはスギ玉が掛けられており目印となるが、酒蔵は見学できない。

 

      この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、第719号)