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★★★
コース NO.31
都民の森から笹尾根、槇寄山、大羽根山
/笹尾根北端の峠からたどる展望の山/
1.槇寄山
2.大羽根山
1,188.2m
992m
JR武蔵五日市駅→西東京バス/1時間8分→都民の森→40分→三頭大滝→45分→ムシカリ峠→20分→三頭山(西峰)→15分→三頭山避難小屋→5分→大沢山→30分→クメケタワ→30分→槇寄山→35分→数馬峠→10分→笹ケタワノ峰→10分→大羽根山分岐→20分→大羽根山→40分→浅間尾根登山口バス停→西東京バス48分→JR武蔵五日市駅
(歩行時間/約5時間)
登山道グレード/★★ 体力グレード/★★★ 技術力グレード/★★ 総合コースグレード/★★★

 

多摩川と相模川の分水嶺で武蔵と甲斐の国境

 笹尾根とは奥多摩山域の南秋川の南に連なる尾根のことで、標高1,000m前後の山々が続く。多摩川水系と相模川水系の分水嶺で東京都と山梨県の境界となっており、古くは武蔵と甲斐の国境でもあった。狭義には槇寄山から浅間峠までの10km弱、広義には三頭山から高尾山までの30Km強といわれている。笹尾根の名前の由来は、尾根にアズマネザサなどが繁茂していたからだそうだ。この笹尾根を三頭山(西峰)から笹ヶタワノ峰を通り、大羽根山経由で下る。南西側は富士山をはじめ、丹沢方面、北側は奥多摩三山の展望が落しめる。

 

都民の森からムシカリ峠を目指す

     都民の森広場

 JR武蔵五日市駅からバスに乗車するが、冬季や平日は便数も少なく途中の数馬止まりもある。土日祭日は急行便もあるので、よく調べて計画するとよい。急行便で都民の森まで1時間強。都民の森には50〜60台が駐車できる駐車場とトイレ、売店などがある。

       三頭大滝

 バス停から舗装路を行き、左手の木の階段を登ると森林館脇に出る。森林館に寄って情報を得るのもよい。三頭大滝まではウッドチップが敷き詰められたほぼ水平の歩きやすい道で、途中、森が開けた眺めのよい展望台に出る。笹尾根の土俵岳、生藤山などの展望がよい。滝見橋へ進み中央部から豪快に落ちる三頭大滝を堪能しよう。新緑や紅葉の時期がおすすめだ。滝見橋先には休憩所とトイレがあり、三頭沢の木橋を渡ると、左手は「石山の路」への分岐である。右手の沢沿いの「ブナの路」を行く。三頭沢やその支流を含め5、6回沢を渡り、途中には休憩テラスがある。春には三頭山の花として有名なハシリドコロが登山道脇や沢筋を埋め尽くす。このあたりは野鳥も多く、カメラと三脚をかかえた人をよく見かける。


ムシカリ峠から三頭山西峰を往復

      ムシカリ峠

 鹿除けのネットを過ぎて最後の涸れ沢までくればムシカリ峠はすぐそこだ。ムシカリはオオカメノキのことで峠付近にたくさん見られる。峠でひと息ついたら三頭山(西峰/1,525m)まで20分ほどの丸太や石の階段を登る。ブナの木も多く、ゆっくり眺めながら頑張ろう。頂上近くまで来ると、頂上で休む登山者の声が聞こえてくる。南北の展望がよく、南側に杓子山、鹿留山と三ッ峠山の間に富士山が見える。北側には六ッ石山、鷹ノ巣山、七ッ石山、雲取山など、眼下には奥多摩湖が望める。西峰は東京都と山梨県の県境となる。

 展望を堪能したら、笹尾根への道をたどろう。ムシカリ峠まで戻り、少し登ると大きくて立派な三頭山避難小屋がある。さらに登ると変哲もない大沢山(1,482m)だ。以前は展望案内板があったが登山道脇に朽ちかけている。樹木が成長して展望はない。

 大沢山からしばらく行くと急な岩交じりの下りで三頭大滝方面への分岐がある。古くは蜂指沢ノ頭(1,380m)と呼ばれたところだ。2カ所ほど岩の間を抜けながら高度を下げるとクメケタワに着く。日本山岳耐久レースのコースになっており、その標識も時折出てくる。

 

      三頭山西峰

     三頭山避難小屋

       大沢山

 

富士山や奥多摩の山々の大展望

 上野原町郷原の分岐標識の先に、笹尾根の名を残したアズマネザサが繁茂しており、名残を思わせる。尾根の右側は、上野原市がスギ・ヒノキを植林した林だが、左側の檜原村側は自然林が多く残り対照的だ。しばらく登ると槇寄山に出る。南西側の富士山の展望が素晴らしい。山頂は広く、ベンチもある。南側の斜面に適当な場所を選んで腰を下ろし、贅沢な展望を楽しみながらゆっくりと休みたい。

 山頂から少し下ると西原(さいはら)峠で、笹尾根の峠らしい雰囲気を醸し出している。尾根の左側につけられた縦走路を進むと田和へと下る田和峠を過ぎ、しばらく行くと数馬峠である。ここでも富士山の展望が楽しめる。縦走路は笹ヶタワノ峰(1,121m)の左側を巻くように付いているが、山頂へは右側の踏み跡に入る。4カ所ほど緩やかなピークがあるが、頂上の特定が難しい。そのまま笹をかき分けて下るが、縦走路を見逃さないようにして大羽根山分岐の標識に出る。

 

      西原峠

       槇寄山


 

 

 スギ・ヒノキの尾根を下り、左手の「登山道」標識に導かれると、植林帯が切れ「シャッターポイント」標識の見晴台から小河内峠、月夜見山、三頭山などが望まれ、先ほどの大沢山が立派に見える。そこから少し登ると大羽根山の頂が見えてくる。山頂からは、正面に大岳山、御前山、六ッ石山、鷹ノ巣山が望まれる。ひと息付いたら下山しよう。このあたりから「中央区の森」となり、整備された登山道脇に樹木案内板が出てくる。大きなヌタ場を過ぎ、シイタケの原木などが現れると急な小石交じりの下りが2カ所あるが、不安な人は左側に巻道があるので利用するのもよい。この先は中央区の森の活動エリアで登山道兼作業道となる。周りの整備状況を楽しみながらゆっくり下ろう。下から車の行き交う音が聞こえてくれば浅間尾根登山口バス停は近い。

 

      数馬峠


 

    この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、第719号)