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★★
コース NO.26
藤倉から倉掛山、風張峠、都民の森
/北秋川最奥の集落を経て穏やかな頂に憩う/
1.倉掛山
1,078m
JR武蔵五日市駅→西東京バス50分→藤倉バス停→20分→落合・登山口→50分→林道→20分→白岩集落→20分→倉掛山入口→5分→倉掛山→10分→林道に戻る→奥多摩周遊道路10分→風張峠→40分→鞘口峠→20分→都民の森→西東京バス1時間8分→JR武蔵五日市駅
(歩行時間/約3時間20分)
登山道グレード/★★ 体力グレード/★★ 技術力グレード/★★ 総合コースグレード/★★

 

藤原、茗荷平、白岩…の集落

 北秋川の最奥、源流付近にはいくつかの集落がある。茗荷平は檜原城主、平山氏重の子・氏久が追手から逃れ、その子孫が開拓した。北は小河内峠を経て御前山登山口にもなっている。かつての猟場で鉄砲の名手も多かった。昭和20年代まではランプの生活だったそうだ。白岩も西方に延びた倉掛尾根にある山上集落のひとつである。それら集落を抜けて倉掛山を訪ね、風張峠までの尾根を歩く。
 昔は、小河内と檜原の人々が往き来した峠道だった。奥多摩周遊道路や風張林道ができ、最近はほとんど歩かれず、登山道が薄い。峠までは林道を利用する。林道から眺める浅間尾根や笹尾根の山並みは素晴らしく、遠く丹沢までも眺望が利く。

 

荒れた山道を登る

       登山口

 JR武蔵五日市駅から西東京バスに乗ると、約50分で藤倉バス停に着く。周囲が尾根に囲まれて、ここが東京かと思えるほどの山中にあるが、屋根のある立派なバス停であり、バス回転広場近くに綺麗なトイレもある。20mほど戻ると十字路に案内図がある。沢に沿って落合橋へ向う。民家や無住の寒澤寺を過ぎると10分ほどで落合橋に出る。右下の階段を下ると月夜見沢出合であるが、倉掛山へは消防団器具庫の向かい、デマンドバスのバス停がある地点から鉄柵に沿って、右上に畑の間の細い山道を登る。標識は倒木の下敷きになって折れている。

        寒澤寺

 急坂をジグザグに登り出すと右に古い民家がある。道祖神横の細い道を、小さな赤テープを頼りに直進する。少し暗いスギの植林帯を進む。山腹の道は細くて歩きづらい。滑らないように注意。下から登ってくる道がいくつか合流するが、小さな沢を渡ると山道はゆっくりと右に登っている。道は不明瞭で不安になるが、尾根の左斜面を進んで古い民家に出る。
 この先、幅1m余りのコンクリートで固めた山道になる。スギの枝や落石があり、歩かれている様子がない。この上に臨時ヘリポートと車道が尾根を横断している地点があるが、直進し、ガードレールの見える車道まで下って行く。臨時ヘリポートへの道はヤブになっている。登山口からここまでは車道を歩いてもよいが、時間がかかる。

 

山上の集落にはデマンドバスが走る

 車道をヘリポート近くまで登り、北秋川の谷が見えると、浅間尾根の御林山あたりが近い。下の方に赤い屋根の民家が点在している。東安寺跡で左に曲がって登り出すと、白岩集落だ。標高が800mほどの高所に民家が10軒以上も点在している。マイタケ栽培の檜原きのこセンターやデマンドバスの白岩バス停がある。平坦な畑には色とりどりの草花が咲いて日当りもよく、気持ちよさそうな場所だ。住民の足となっているデマンドバスは平日のみ。上り6本、下り3本が運行される。右手には御前山が大きな山体を見せている。

 集落の最後の家から右の尾根上に山道が付いている。この道と並行するように林道が通じている。緩く単調な林道は歩きやすいが、脚は疲れる。左にマイクロアンテナを見て、カーブする林道を登ると、右手にこんもりした山が見えてくる。もう倉掛山でないかと思う頃、足元に手製の小さな標識を見つけた。標識に従って右上に少し戻るように山頂への急な山道が通じている。山頂は樹林の中で草木が生い茂る。頭上の木には小さな手彫りの山名プレートが取り付けられている。周囲に高い山もなく、樹間から南に浅間尾根や笹尾根あたりが見え隠れする。取り立てていうこともない山頂だが、静かで落ち着いた雰囲気が好ましい。

 

      倉掛・白岩集落

       倉掛山


 


風張峠を越えて都民の森へ

 林道に戻って歩き出すと、南東方向の視界が急に開け北秋川のパノラマが広がる。手前の浅間尾根と背後の笹尾根が左右に長く重なって連なり、その奥には丹沢の山並が霞んで望め、振り返ると大岳山が特徴のある姿を見せている。旧道の山道もあるが、道が荒廃しているので歩きにくい。

 間もなく風張峠の駐車場に着く。奥多摩周遊道路の最高地点である。林道の出口には鉄の扉があって一般車やバイクは進入できない。駐車場からは、北に六ッ石山から鷹ノ巣山の山並みが見える。

 車やバイクが勢いよく走る奥多摩周遊道路を注意して横断し、駐車場の背後にある風張峠に上がる。いかにも風が通り抜けそうな感じがする細い尾根道の峠だ。都民の森へと歩き、鞘口峠から駐車場へと至る。小河内、風張、鞘口の三峠は檜原村と旧小河内村を結ぶ交易路だったが、なかでも倉掛尾根は緩やかで、より多く使われていた。

 

       鞘口峠

       森林館

 

    この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、第719号)