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★★★
コース NO.19
丹三郎から大塚山、鳩ノ巣城山
/ハイカーで賑わう大塚山から将門ゆかりの城山へ/
1.大塚山
2.鳩ノ巣城山
759.7m
920.2m
JR古里駅→15分→御岳山登山口→1時間→林道横断→1時間→大塚山→25分→ビジターセンター→1時間20分→大楢峠→15分→上坂分岐→30分→鳩ノ巣城山→1時間10分→JR鳩ノ巣駅
(歩行時間/約6時間)
登山道グレード/★★ 体力グレード/★★★ 技術力グレード/★★ 総合コースグレード/★★★

 

麓集落は原島丹三郎が開発

 JR古里駅で下車、国道411号(青梅街道)を横切り、多摩川に掛かる万世橋を渡って吉野街道を800mほど行く。あたりの地名を〝丹三郎〟という。『新編武蔵風土記稿』によれば、15世紀、明応・天文の頃、豪族・原島丹三郎友連によって開かれたとある。末裔により、庄屋名主として代々受け継がれ、江戸時代中期に建てられた丹三郎屋敷が「都選定歴史的建造物」に選定された。長屋門が蕎麦屋となっている。街道をさらに進むと御岳山登山口と記した大きな道標が目に付く。それに従い右折して細い道を行く。立派な休憩所とトイレがあり、すぐに鹿などの侵入を防ぐフェンスがあるので開けて入る。イノシシ、シカなどの食害に山間部の人達は本当に困りきっている。フェンスはきちっと閉めよう。

 

      丹三郎登山口

       林道

       林道

 


飯盛杉というスギの大木に出合う

      丹三郎尾根

 登山道は小石がゴロゴロして歩きにくいが、しばらく登るとよくなり、樹林帯の中の気持ちよい道になる。両側には四季それぞれに花が咲き誇る。2カ所ほど丸太のベンチがある休憩地を過ぎ、徐々に標高を上げると、やがて工事中の海沢寸庭(すんにわ)林道が現れる。ここを横断し、さらに上へ行くと、飯盛杉に出合う。樹齢数百年のスギの大木が2本立っていて、地元の人たちが婚礼など、めでたい時のご飯を盛ってお供えしたという。

       飯盛杉

落雷のために倒れてしまい、現在のスギは二代目だそうだ。飯盛杉の上で小広い鞍部にでる。右折すれば、薮道200mほどのところに丹三郎山(667m)があるが、植林の中の平坦地だ。中ノ棒山(海沢ノ頭/846m)といわれる地点に水準点がある。山名が書かれた小さな杭を見つけなければ、山とは気が付かないだろう。
 大塚山の山頂直下の十字路では、真ん中の道を上る。鉄骨構造の休憩舎があり、そこからわずかで山頂に出る。山頂は陽だまりの草原の丘のようなところで、三々五々とハイカーが休憩をしている。たっぷり休んだ後、御岳山方面への道を進む。

 


       大塚山

     大楢峠手前の標識

 

裏参道から大楢峠・鳩ノ巣へ

 大塚山の先、御岳山奥の院がよく見える峠の展望台で昼食としてもいい。鳩ノ巣城山へのコースを観察することができる。カタクリ自生地の横の小道をビジターセンターへ向かおう。茅葺屋根の御師・馬場家の前に、鳩ノ巣駅方面への分岐があり、小路を抜けて行く。

標識に「御岳山裏参道 鳩の巣路」とある。
 御岳山の北面に付けられたトラバース道を行く。緩やかな傾斜で歩きやすい。5kmほどで大楢峠に出る。途中に何カ所か崩壊地があるが、桟道などが付けられ危険はない。2カ所ほど沢の源頭に下り、また上がる。道が広くなったら、ようやく大楢峠である。。樹齢400年とも500年ともいわれるコナラの老木があったが、腐食し2015年に倒れてしまった。峠のシンボルがなくなってしまい、ちょっと寂しい。峠からは、緩やかな馬の背のような尾根道を行く。右側は70度以上はある急傾斜地でスギの植林地が続く。よくぞ植えたものだ。

 

城山に将門が砦を築いた!?

       小楢峠

 やがて、鳩ノ巣城山(海沢城)への道標がある地点で上坂(うわっさか)道と分かれ、右の尾根に入り、小楢峠に着く。かつて海沢と越沢の両集落を結んだ峠道だ。裏参道は、上坂から海沢をたどる。コナラの大木、小祠がある。峠から岩交じりの急登しばしで、スギ木立に囲まれた鳩ノ巣城山の山頂に着く。展望はまったくない。

     鳩ノ巣城山山頂

 『新編武蔵風土記稿』は「平将門当所に来たりしとき、砦にかまえし所なりと、詳細なることしらず」と記録し、さすがに分からないと記述している。のち、幾多の研究家が調査したが、頂上の平坦地、また竪掘状地形、城郭の出口らしきものが見られるものの、それらが人の手によるものか、さらに城郭遺構と関連づけられるのか。まったく分からないそうだ。

       下山口

 近年、御岳山の長尾平あたりで城郭遺構のあることが明らかになってきた。これと関連し狼煙台があったとか、見張り台があったとか、言い伝えられるようになった。
 山頂からは一気に400mほどの標高差を下る。かなりの急斜面を、あまり九十九折れしないで下るので、滑落などしないように充分に注意したい。道はしっかりしているので心配はない。いくつかある分岐にはテープが付いている。
 膝や脚をかばいながら慎重に下り、右下に赤い小祠を見るとようやく集落の屋根が見えてくる。最後の石段を下ると車道に飛び出し、鳩ノ巣渓谷を一望できる雲仙(うんせん)橋を渡るとJR鳩ノ巣駅はすぐ先だ。駅前から振り返って見ると、城山は実に大きく、そして高く聳えている。

 

    この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、第719号)