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★★★★
コース NO.09
川乗橋から人気の川苔山に登り赤杭尾根
/百尋の滝から人気絶大の川苔山へ/
1.川苔山
2.赤久奈山
1,363.2m
923.5m
JR奥多摩駅→西東京バス15分→川乗橋→1時間→細倉橋→1時間→百尋の滝→40分→足毛岩分岐→30分→足毛岩の肩→30分→川苔山→30分→真名井沢ノ頭→1時間→赤久奈山→1時間30分→JR古里駅
(歩行時間/約6時間30分)
登山道グレード/★★★★★ 体力グレード/★★★★ 技術力グレード/★★★ 総合コースグレード/★★★★

 

川乗橋から百尋の滝まで

      川乗橋バス停

 JR奥多摩駅前から西東京バスの「東日原行き」か「鍾乳洞行き」(日曜のみ)に乗り、15分ほどの川乗橋バス停で降りる。バス道の横を流れる日原川に注ぎ込んでいるのが川乗谷だ。林道入り口にある鉄柵のすき間から林道へ入り、身支度を調えて歩き始めよう。川乗谷が深くえぐった渓谷を右下に見ながら歩くと、ほどなく左の斜面に蕎麦粒山への登山道入り口がある。さらに林道を30分ほど歩いた標高570m付近のカーブミラーのところには、沢登りの人気コース逆川(さかさがわ)入渓点への下降口があ

      細倉橋への道

る。竜王橋で右岸から左岸へと渡る。川乗谷が左下に見え、白い岩の上を滑るように流れる水が美しい。ほどなくトイレとベンチがある細倉橋に着く。林道歩きはここまで。いよいよ登山道となる。
 登山道に入ると小滝がいくつも現れ、木橋で何度か川乗谷を渡る。小一時間で川苔山と百尋の滝の分岐だ。設置されている階段を下りて行くと百尋の滝が眼前にどーんと現れる。一尋は両手を広げた長さ、約1.5~1.8mなので、百尋は150m以上ということになるが、実際の落差は30mほど。しかし、しぶきを浴びながら滝壺から見上げれば、百尋というのも納得できるだろう。

 

 

       登山口

     百尋の滝

      足毛岩の肩

川苔山山頂へ

 たっぷり百尋の滝を楽しんだら、いよいよ川苔山を目指して出発だ。来た階段を上り返し、先ほどの分岐もいつの間にか過ぎ、ぐんぐん高度を上げて行く。尾根を大きく左へ回り込み終わったあたりで左へ上がると百尋ノ滝山(962m)がある。道がいったん下りになり小さな沢を渡ると、間もなく足毛岩分岐だ。登山道は二手に分かれる。道標には、左へ上って行く道は山頂まで1.5km、右へ下って行く道は山頂まで1.8kmとある。変化に富んだ、右の足毛岩の肩経由のコースをとる。
 いくつか小谷を横切って30分ほど行くと足毛岩の肩に着く。ここからほんの少しきつい登りがあるが、気持ちのいい樹々の間を行くと、間もなく小さなピークに着く。行く手に目をやると目指す川苔山の山頂が目に飛び込んでくる。
 ここから山頂までがこのコースのハイライトだ。広い尾根道の左右の樹々の間から奥多摩の山々を眺めることができる。特に北方向には天目山(三ツドッケ)から蕎麦粒山、その奥に芋木ノドッケなどの長沢背稜が、左にたどると雲取山から石尾根の七ッ石山、鷹ノ巣山等々が見える。眺望を楽しみながら山頂直下の急登をひと頑張りすれば山頂に飛び出す。東西に広い平坦な山頂では、先ほどから見えていた山々に加え、御前山、三頭山、さらに富士山などの眺望を楽しむことができる。

 

      川苔山山頂

       川苔山

 

尾根の名を冠した赤久奈山

 下山は、山頂にある道標の「日向沢ノ峰・蕎麦粒山」、つまり東方向へと向かう。下り始めるとすぐ、次の目標である曲ヶ谷(まがりがや)北峰(1,340m)のピークが正面に見える。いったん下り切った鞍部は十字路になっていて、先ほど足毛岩分岐で見送った川苔山への道が左から上ってきている。右を下れば、舟井戸を経て鳩ノ巣駅、もしくは本仁田山方面だ。
 十字路にある道標で「日向沢ノ峰・蕎麦粒山」方向を確認して直進する。すぐにある「古里駅へ」という小さな道標を過ぎ、間もなく曲ヶ谷北峰に着く。振り返ると、先ほど後にした川苔山のピークがすぐそこにある。目を右にやれば、蕎麦粒山から天目山への稜線がきれいに見えている。

     真名井沢ノ頭

 道標の「赤杭山・古里駅」方向に従って林の中の細い道をたどると、すぐに開けた空間にぽんと飛び出る。曲ヶ谷南峰(1,320m)と呼ばれているところだ。真南へ急に下っているのは舟井戸に向かう道だが、西へ延びている赤久奈(あかぐな)尾根の道をたどる。前方遠くに市街地が望め、西武ドームの屋根が白く光っている。
 狼住所(おおかみすんど)と呼ばれる平坦なところで「大丹波・獅子口」への道を左に分ける。ほどなく真名井沢の頭(1,168m)が道の左側に現れるのだが、意識していないと見逃してしまうほど小さなピークだ。手前にある「鳩の巣駅・川苔山、赤杭山・古里駅」と書かれた古い道標が目印になる。

     エビ小屋山

このピークから東方面に真名井北稜と呼ばれる尾根が出ている。大丹波・上日向バス停方面への読図の力が必要な上級者向けのルートだ。
 登山道に戻り、しばらく下って行くと「川苔山、古里駅・赤杭山」と書かれた道標があり、登山道の右にやや急な道が上っている。頑張って登るとエビ小屋山(1,147m)だ。木々に囲まれた静かな山頂だ。
 尾根道を引き返して登山道に戻り、959mのピーク斜面の美しい植林を左に見て進むと、まもなく桃の木平と呼ばれる平坦な場所を通り過ぎる。南側の展望が開けると、御岳山、奥の院、大岳山が連なって見える。すぐに「赤久奈山あと10m」の道標があり、平坦な道を行くと三角点がある赤久奈山頂だ。林の中の空き地といった感じの頂だ。

 

ズマド山北峰を巻き、古里駅へ

      赤久奈山

 来た道を戻ってもいいし、「古里駅方面」と書かれた道標は地面に落ちてしまっていたが、それに従って進んでもいい。すぐに元の登山道に戻る。いくつかの小ピークを巻いて下って行くと右に大きなピークが現れてくる。三ノ戸山(みのとやま/809m)だ。登山道からピークまでの高低差が50mほどもあるので、疲れていなければ尾根を忠実にたどって山頂に立つのもよいが、展望はない。
 登山道に戻り、途中の分岐で「古里駅」への道標に従い右の道をとる。この道はズマド山北峰(721m)の西側を巻いていて、急な斜面をトラバースしているので足元がとても悪く、慎重に進みたい。やっと尾根道に戻り、植林帯の中を古里駅への道標に従って行けば、やがて古里の町並が見えてくる。親切な道標がJR古里駅へと導いてくれる。

    この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、第719号)