2018年7月全国支部懇談会懇親山行/「大雪山連峰」交流登山


北鎮岳山頂にて

北鎮岳山頂にて

   日時   2018年7月21〜22日(土・日) 北海道支部主管開催/全国支部懇談会懇親山行
          7月22〜23日(日・月)  東京多摩支部参加者懇親山行
   行程   7月22日 銀泉台―赤岳―白雲岳分岐―北海岳―黒岳<縦走>
          7月22〜23日 黒岳石室―北鎮岳―中岳―間宮岳―旭岳―姿見の池
   参加者  L佐藤守、SL内藤誠之郎、SL齋藤理恵子、SL西山さより、宮崎紘一、小野勝昭、
          鬼村邦治、酒井俊太、岡義男、西村智磨子、野口いづみ、松川信子、清水節美、
          吉川三鈴、石原和子、中原三佐代、植草由利  計17名
   記録   文/植草由利  写真/酒井俊太、西山さより、野口いづみ


 全国支部懇談会は毎年行われているそうだが、今回開催が北海道支部で、大雪山の山々の雄大さに憧れを抱いて参加した。
 会場に到着してまず驚いたのは、全国津々浦々からたくさんの会員が参集していること、改めて日本山岳会は全国規模の組織であること、同時に北海道支部の方々のご尽力に頭が下がる思いであった。大雪山写真ミュージアム館長の市根井孝悦氏の記念講演会、その後夕食懇親会と、和やかに宴席が続いた。

第一花園の雪渓

赤岳へ出発

 翌日は、期待に反して早朝から横殴りの雨、Aコースは10班編成、総勢79名もの大人数で、バス2台に分乗して銀泉台登山口に向かった。我々多摩支部班は最多の17名で、北海道支部から一鐵巌氏、黒田忠氏が同行してくださることになった。7:10出発し、第1花園、第2花園とゆっくり登ってゆく。登山道両側に、エゾツガザクラ、アオノツガザクラ、イソツツジ、ウコンウツギ、ウサギギク等の美しい花々が咲き誇り目を奪われる。

赤岳へ登る

駒草平

 駒草平に到着した頃には雨は完全に上がった。駒草平はその名のとおり、コマクサの群生が一面に広がり、素晴らしい景観である。
 第三雪渓を過ぎ赤岳へ続く稜線を行くころには時折、晴れ間も望めるようになってきたが、段々と風が強くなってきた。赤岳山頂では北からの強風、風速10〜15Mほどはあろうか、時々歩行を止めて低姿勢をとり、やり過ごさなければならなかった。
強風が雲を一掃してくれたのか、それからの眺望は素晴らしく、独特な山容の烏帽子岳を右手に、行く手には白雲岳、北海岳など、雄大な景色の中を歩いてゆく。北海岳のピークでもまだ風は強いが、天候はすっかり回復し晴れてきた。ここからは広大なお鉢平が見渡せ、有毒温泉からは硫黄の臭いが漂ってきた。

大雪の雄大な山々を見ながら

黒岳へ向かう

 今晩滞在する黒岳石室に至るルートには、北海沢、赤石川2か所の渡渉があり、北海沢は小さな木橋と岩づたいに3Mほどの川幅で問題なく通過できたが、赤石川は水深15〜20CM 川幅20Mほどあり、翌日のことも考え靴を脱ぎ裸足で渡ることになった。水の冷たさもさることながら、足裏に川底の小石が当たりとても痛い。片手に登山靴を持ち、ここで転んでは元も子もないと皆慎重に渡りきった。ほぼ予定どおり15:00黒岳石室に到着、雪渓でキンキンに冷えたサッポロクラシックで乾杯した。

赤石川の渡渉

緩やかな雪渓を進む

 幸い我々は木造の別棟を貸し切り状態で使用でき、十分な休養を取ることができた。翌日に備えて19時ころには就寝したが、ほどなく小屋番の男性が利尻富士が見えていると知らせに来てくれ、もそもそと起きだす。遥か北東方向にオレンジ色の暮色の中、利尻岳のシルエットが浮かび上がり、幻想的で美しい。年に数回しか見ることが出来ないそうである。彼によると風は夜半には収まり、翌日は快晴、日の出も見られるとのこと、期待が膨らむ。

旭岳へ出発

桂月岳からのご来光

 翌朝3時半頃には薄明りが射し始め、桂月岳に登りご来光を眺めた。眼下には雲海がひろがり、風もなく登山日和になりそうである。予定どおり6時に出発し、快晴の中お鉢平を左手に臨み、北鎮岳に向かう。北鎮岳は旭岳に次ぐ北海道2番目の標高で、両方のピークを踏めるとはラッキーである。ザックを北鎮分岐にデポして往復30分ほどで身軽に登った。

北鎮岳

お鉢平

 ピークでは少し風が出てきたが、お鉢平が一望でき、目指す旭岳もすぐ目の前に迫る。ザックを回収し、中岳〜広い平坦な山頂の間宮岳を経て進んで行く。途中パンダのような雪渓の残る熊ヶ岳、カバのような雪渓も見られ話しが弾んだ。旭岳ピークに至る大雪渓の眼前で休憩を取り、リーダーが雪渓の雪の深層部を掘り出し、いちごミルクかき氷をふるまって下さった。雪渓でかき氷とは初めてで、冷たく美味しかった。一同喉を潤し、これから取り付く急勾配の雪渓とその上の火山灰の砂礫道に思いを馳せる。幸いステップを刻んでくださったメンバーのおかげで、持参したアイゼンを使うことなく登ることが出来た。

雪渓を登り旭岳山頂へ

旭岳

 続く砂礫道も手強い難所であったが、慎重に歩み、一等三角点のある山頂に到達、そこは大勢の登山者で賑わっていた。ここからは、足を捕られやすい火山礫の下りが続く。ロープウェイ利用でサンダル履きの軽装の登山者も多くなってきた。すれ違いや、追い抜きに注意を払い、慎重に下って行く。姿見の池、素敵なたたずまいの旭岳石室を経て、ロープウェイ駅に15:00到着した。

旭岳温泉に下る

旭岳山頂にて

 まずまずの天候に恵まれ、メンバーのパートナーシップも良く、数々の美しい花々、北海道の山々の雄大さを堪能できた。次回は遠く臨んだトムラウシ山にも足を運んでみたい。
 リーダーはじめいろいろな役割を担って下さったメンバーの皆さま そして北海道支部の皆さま ありがとうございました。



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