2017年10月 無雪期登山技術講習 南八ヶ岳縦走


集合写真

権現岳山頂

   日時   2017年10月8日(日)〜9(月)晴れ
   集合   JR高尾駅南口6:30(マイカー利用)
   行程   【1日目】 小淵沢駅(タクシー)9:10〜9:35美濃戸口9:50〜
               12:40赤岳鉱泉12:55〜14:55硫黄岳15:05〜15:25硫黄岳山荘(泊)
           【2日目】 硫黄岳山荘5:20〜6:10横岳6:15〜8:15赤岳8:30〜10:10キレット小屋
               10:30〜12:00権現岳12:30〜13:22青年小屋13:35〜15:55観音平(着)
   コースタイム 5.5時間,10.5時間
   参加者  佐藤 守(L)、石橋學(SL)、齊藤理恵子、内藤誠之郎、西山さより、
           小野勝昭、鬼村邦治、野沢誠司 計8名
           齊藤理恵子、内藤誠之郎、西山さより、 計11名(山行委員)
   記録   文/西山さより  写真/内藤誠之郎


【1日目】 小淵沢駅からタクシーで乗り入れた美濃戸口は昨日までの雨模様からあけて、登山者でにぎわっていた。日差しは強いが気温は19℃で風もなく美濃戸山荘までの林道をワンピッチで歩いた。美濃戸山荘から北沢に分岐をとり、沢を右岸、左岸へ渡り返しながら標高を上げて堰堤付近で昼食。その後、内藤、斉藤、西山の3人が先頭を歩く訓練をした。漫然と先頭を歩くのではなく後続が歩きやすい道を選びながら、登山道を見極めて歩くようにと途中指導を受けた。
 下山者とのすれ違いも多い中、大同心や横岳が迫るように現れて赤岳鉱泉に到着。赤岳鉱泉からは樹林帯歩き、森林限界の赤岩の頭のあたりではガスも少し上がり始め、硫黄岳山頂はガスで全貌が効かなかったが爆裂火口や硫黄岳山荘までの稜線は一目できて、一日目終盤疲労も溜りつつあったが、高揚した心持ちで小屋に向かった。。



横岳山頂

硫黄岳山頂



 【2日目】 5:20黎明の空の下雲海を見据えて出発。麓での冬の朝のような体感。横岳への登路は岩礫の斜面、最初のピークで見返すと他のパーティーが隊列をなして登ってくる様に短い休憩にして横岳を目指した。岩場には鎖や梯子つけられており慎重に登り降りして6:10横岳山頂へ。
 5分休憩して、富士山の遠望と赤岳の迫力ある山体を眼前にしながら縦走路を進んだ。すぐに野辺山・清里へ続く杣添尾根の分岐を左手に確認した。晴天の中雲海いまだ切れず中央アルプスや御嶽山の山並みが浮かんでいた。やがて行者小屋へ至る地蔵尾根を右手に確認して赤岳展望荘に着いた。赤岳への急登の主稜線を臨みながら諏訪側から吹く風をよけて朝食の弁当を広げた。
 赤岳直下の岩場ではすれ違う登山者も多くなり、途中佐久側に県界尾根の分岐を見て、にぎわう赤岳山頂小屋前を通過して8:15頃山頂へ。槍ヶ岳も大キレットも、甲斐駒も乗鞍岳も木曾駒も惜しげもなく稜線を見せてくれた。横岳赤岳間は梯子、鎖が随所に取り付けられて、ホールドもスタンスもほぼしっかりあったが、切れ落ちている登山道を岩肌に渡されている鎖に触れながらトラバースしたり、高度感のある慣れない梯子の登り降りなど緊張も感じた。




赤岳に向かう

阿弥陀岳を背に



 権現岳への縦走は、今まで受講生が先頭を歩いていたがいよいよ核心部となり、サブリーダーが先頭を歩くことになった。赤岳頂上からはキレット/編笠山への分岐を取り、風も強い中400mほど標高を落とす岩稜帯の下降が始まった。このくらいの風は八ヶ岳では普通だとサポートにいらしてくれた方が言う。途中足場の見えない鎖場で前からも後ろからもスタンスや所作を教えられた。また落石を起こさないようにと注意を受け、ルンゼという地形だと教わり、鞍部に着く。振り返るとそびえ立つ赤岳のルンゼが一条の筋となり人の歩く道に見えないのであった。10:10キレット小屋にて休憩・トイレ。昨日までの営業だとか小屋仕舞いの作業を眺めつつ安きを温めた。
 キレット小屋から再び受講生が先頭になり樹林帯の急登歩きが続いた後、岩稜のトラバースの先に源治ハシゴ(61段)が見えてきた。ハシゴは垂直ではないけれど遠くからみても長さがひときわで、取りついている人たちも小さく見えた。あまりハシゴの上の方をつかまず顔くらいの高さをつかむようアドバイスを受け、まだかまだかと急く気持ちを押さえつけ上も下も見ないで手元だけを見て登り切った。胸の内で快哉を上げ安堵感と達成感で満たされたが、権現岳のピークはさらに先で岩峰を登ってから2704mの山頂に立ったのは12:00。




源治梯子を登る

キレットの岩稜を行く



 青年小屋までの下りの先頭を歩く前に、ギボシ岳の南面を巻くザレた岩場の歩行時の注意を受けた。長丁場の核心部が過ぎて油断してしまうと事故につながりかねないそうだ。いったん緩んだ気持ちを引き締めなおして、時には鎖に頼り、安全な通過を気にして道を選ぶ。そのことに手いっぱいで後続と距離が開いてしまうことしばしばあり、諸先輩に留意するよううながされた。樹林帯を抜けて青年小屋に13:22分着。観音平に16:00過ぎに着くようリーダーがタクシーを手配して出発。交替した受講生の歩度もテンポよく、途中編笠山からの登山道と出合う押手川出合で5分、雲海展望台でも5分休憩をいれ、15:55観音平に到着した。
 岩場の安全な歩行と長距離縦走が主題であったが、南八ヶ岳の概念をつかむことも一つ課題に与えられていて、硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳を縦走していくばくかそれが体得できたのではないかと考えている。



大天狗の向こうに富士を遠望する






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