野口いづみ新支部長 多摩支部の更なる発展に向けて抱負を語る



 ごあいさつ
 東京多摩支部 支部長 野口いづみ

 東京多摩支部の支部長に選任していたただき、身の引き締まる思いです。本部の理事を4期8年務め、現在は評議員をしております。本部では医療委員会、科学委員会、ユースクラブに所属しています。7月末に私がイラストを描いた科学委員会のマナーノートがお手元に届くでしょう。東京多摩支部では登山教室の講師やスタッフを担当し、初心者、初級者登山教室の山行に11回ほど参加しました。今後は支部長としての職務に努め、皆様の期待に応えたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 支部活動の基本方針としては、safety、安全が第一と考えます。今まで大きな事故を起こさずにこられたことは、会員の努力の賜物といえます。しかし、山では絶対安全はありません。これからもリスクを最小限にするために入念に準備し、慎重に行動し、安全な登山を重ねてほしいと願っています。他方、登山ではchallengeする意欲も大切です。挑戦とは冒険とか危険を伴うという意味ではなく、自分にとっての課題を実践するということです。挑戦する意欲が山行への興味をあげるし、体力や技術を磨くモチベーションになるでしょう。チャレンジ精神をもって充実した登山をしてほしいと思います。
 さらに、会員同士のharmonyが欠かせません。会員同士が協調性を発揮し、仲良く山行や活動を楽しむことも重要です。良好なコミュニケーションを持った仲間が結束して行う山行は、隊として総合的な能力と安全性を高めるでしょう。Safety、challenge、harmonyのSCHに基づいて、会員には安全で、楽しく活発な山行と活動をエンジョイしてほしいと思います。
 具体的な課題としては、支部活動の一層の活発化、会員数の増加、会員若返り、女性の活躍などがあります。そのために、各種登山教室、つまり初心者登山教室、初級者登山教室、中級登山教室の一層の充実を図ることが重要です。初心者登山教室は、初級者登山教室へ参加する興味をもっていただく契機になります。初級者登山教室は毎年卒業生にJAC入会される方が多く、会員増の面からとても大切です。スタートした中級登山教室は、比較的若年層の活動の活発化とリーダー層の育成の成果をもたらすので、今度の充実が大いに期待されます。定例山行、平日山行については、魅力的な登山が支部入会促進につながるでしょう。実際、魅力的な山行が多いからと、多摩支部に入会されたJAC会員がいられます。同好会については、「低山の会」や「山名についた酒の会」など、多様なニーズの受け皿として、今後の発展が期待されます。講演会、立川、多摩、吉祥寺で開催されているサロンも、一層活発な活動の展開を期待したいと思います。なお、個人山行については、会報へ山行報告すると、会員に広く活動を知っていただく機会になるので、積極的な報告をお願いしたいと考えます。
 イベントとしては、来年は支部設立10周年となります。高橋清輝副会長をリーダーと記念事業のためのプロジェクトチームが立ちあげました。支部では設立時に分水嶺登山を実施し、5周年記念で「多摩百山」を刊行しました。10周年記念事業でも、このような素晴らしい企画を、会員のご意見を広く集約して、具体化したいと思います。さらに、総会で会員のご指摘もあったように、準会員の方に3年で退会されないで、JACの正会員になっていただく対策を講じることは重要です。いろいろなプロジェクトを考えていきたいと考えていますので、ご協力をお願いいたします。
 女性会員の占める割合は設立当初は1割程度でしたが、現在は3割になっています。今回、私が支部長をお引き受けすることにした主な理由は、私は以前から、「女性は役職を依頼されたら断ってはいけない」と言ってきたことによります。ライターの柏澄子さんが、故大久保晴美副会長との対談で、私のこのような発言について書かれています(JAC会報850号)。私は女性が役職を担うことが、女性の社会的地位の向上の一歩になると考えてきたからです。また、ある女性会員が、「支部で女性も活躍できるようになった」と言われたと耳にしました。我と我が身を顧みず、支部長をお引き受けした甲斐があったかなと思います。元気なウーマンパワーの活躍を大いに期待し、女性の登用に努めたいと思います。女性会員の皆様のご協力もよろしくお願いいたします。