沢登り同好会  「西丹沢世附川・沖ビリ沢」報告


沖ビリ沢

  日程  2018年9月9日(日)
  講師  植竹伸吉、伊藤克博
  参加者 野口いづみ(リーダー)、石橋學、長門彰、中村哲也、中村照代、中原三佐代
        石原和子
  場所  「西丹沢世附川・沖ビリ沢」
  コース 集合/道の駅どうし7:00⇒山伏峠→9:05水ノ木分岐9:20→西丸→沖ビリ沢右岸尾根→
        11:15入渓点11:35→沖ビリ沢→15:00水ノ木分岐15:15→15:50山伏峠
  報告  文・写真/中村哲也

 7月に行われた植竹講師による地図読み机上講習を終えて、今回はそれを試すべく実際に沢で地図読み講習を行った。
 机上講座で使用した地図「樅ノ木沢」を遡行する予定だったが、「沖ビリ沢」入渓点到着時、増水があり遡行に時間がかかるのと、樅ノ木沢入渓点はここから更に下降するため行程が長くなることから、遡行時間の短い沖ビリ沢に変更となった。
 沖ビリ沢は、山伏峠から菰(こも)釣山(つるしやま)に続く稜線の南側に位置し、世附(よづく)川(がわ)の支流である金山沢に流れる沢で、丹沢の沢の中では珍しくナメの多い初級の沢である。アプローチは稜線にある遡行終了点の水ノ木分岐から尾根を伝い入渓点まで下降する。尾根の下降は道迷いし易く地図読み講習にとても適している。
 山伏峠から登山道で地図読み机上講習の復習を行いながら水ノ木分岐まで登った。水ノ木分岐から登山道を離れ入渓点まで下降する。南東に伸びる尾根のピーク西丸までは踏み跡がはっきりしていたが、西丸から東方面の尾根に移ると落ち葉のため、踏み跡がはっきりしないところが多く、尾根の分岐ではコンパスでベアリングし方向を確かめながら進んだ。途中で植竹講師から、遠方に見える稜線のピークを基準にして、ベアリングの応用で現在位置を確認する方法を教わり、とても勉強になった。
 入渓点で沢装備を装着し遡行を開始した。金山沢のゴーロを少し遡行すると左手に4mのナメ滝が現れる。ここが沖ビリ沢の合流点だ。コンパスで方向を確認した。その後、大きな岩を縫うように流れるゴーロ帯を暫く登り、枝沢の合流点では、毎回コンパスを使用し方向を確認しながら進んだ。途中からはひたすらナメが続きとてもきれいで美しい沢で、沢靴のフリクションが効いて快適に歩くことが出来た。傾斜のあるナメ滝では、ロープで確保しながら登った。稜線に近づくにつれ谷間が狭くなって傾斜がきつくなり、最後のつめがざれていて、皆、苦労して登っていた。





 今回の地図読み実地講習を通して、尾根の分岐や沢の合流点にベアリングの角度を地図に記入しておくことが大切だと思った。当日コンパスのリングを記入した角度に合わすだけで行く方向がすぐに分かり、時間の短縮になる。また、事前に決めたポイントでベアリングしながら進むので、常に地図上で現在位置を把握しているから、道迷いのリスクが減ると思った。