安全登山講習会 「縦走中におけるロープ使用方法」報告

−安全対策委員会−

集合写真

参加者集合写真


   日時   2018年10月14日(日)
   場所   奥多摩・登計峠周辺
   講師   北島英明 氏(支部会員、日本体育協会公認上級指導員)
   参加者  青木義仁、石井秀典、石川さとみ、石原和子、石橋學、植草由利、小河今朝美、
          鬼村邦治、小野勝昭、川崎真琴、齊籐理恵子、酒井俊太、佐藤守、清水茂美、
          清水節美、関根能男、富永真由美、内藤誠之郎、長岡誠治、中原三佐代、中村哲也
          中村照代、中村美奈子、西山さより、野口正江、濱野弘基、比留間祐也、広瀬雅則
          宮崎紘一、村岡庸こ、吉川三鈴、計31名
   記録   中村哲也

 奥多摩駅9時20分に集合し、講習場所の愛宕山・愛宕神社鳥居前に移動した。今回は、北村講師による「縦走登山中におけるロープ使用方法」の実地研修である。
 はじめに、個々に練習してきたエイトノット、ムンターヒッチ、クローブヒッチ3つの結びを確認した。クローブヒッチは、ひねり方を覚えるまでは間違いやすい。腕を立木に見立ててクローブヒッチを行ったが、理解できてない方が多かったようだ。
また、ロープの間に作る結びインラインフィギュアエイトノットを教わった。この結びは、結び目にできた輪がロープに沿って縦になるため、ロープを掴んで登る時に掴みやすく、輪を大きく作くると足を入れて登ることができる。
個人用7mm×10m〜12m ロープを連結して使用する時は、エイトノットが適しているとのこと。ダブルフィッシャーマンで連結すると結びのこぶがカラビナに引っ掛かり通過できなくなる。エイトノットは引っ張ると結びの一方が開き平らになるためカラビナを通過しやすい。
簡易ハーネスの装着方法も確認した。下半身に巻くシットハーネスで回転して落ちた事例があり、上半身に巻くチェストハーネスが良いとのこと。チェストハーネス用のスリングは、細いと力がかかった時痛いので、2cm幅の太い物を使用すると良い。

ロープの結び方

北島講師の説明



 結びの確認後、5班に分かれ斜面に移動し、講師、講師補助員のもとロープワーク講習を行った。
@ 最初にムンターヒッチによる懸垂下降の練習を繰り返し行った。
支点のカラビナにエイトノットでロープを固定し、チェストハーネスに装着した安全環付カラビナにムンターヒッチをセットして懸垂下降をした。
経験者の班では、エイトノットで連結したロープを使用した。この時、一番問題となるのが連結した所の結び目がカラビナを通過するときの引っ掛かりである。小さいカラビナだと結び目の通過が難しくなるので、HMS型カラビナなどの大きい物を使用すと良い。
エイトノットで繋いだロープの結び目だとムンターヒッチをかけたカラビナでも多少抵抗はあるが通過できた。


北島講師

ムンターヒッチ懸垂講習



A 支点の安全環付カラビナにムンターヒッチをセットし、下降と引き上げを行った。
引き上げや下降している時、途中で止めて作業したい場合、ムンターヒッチを固定するが、その方法を習った。方法は、ムンターヒッチの下にミュールノットを結び固定する。ほどけないようにバックアップにカラビナを使用した。
B 1/2システムによる、引き上げ下降方法を教わった。支点のカラビナにエイトノットでロープを固定し、要救助者のカラビナに通して折り返し、支点の別のカラビナにムンターヒッチをセットして行った。
実際に行ってみると一対一に比べて、大分引き上げが軽くなったのを実感できた。
C 一部の班だが、危険なトラバースを想定して、ロープのセッティングを行った。ロープはクローブヒッチで立ち木に固定した。かなり張った状態で固定することが重要である。実際にチェストハーネスにスリングとカラビナ2個を装着し、中間支点でカラビナを掛け替えてトラバースの練習をした。
D 経験者の班が、要救助者を背負って1/2引き上げのデモンストレーションを行った。
背負い方は、120cmスリングを要救助者の腰と太腿の後ろに回し、救助者は両手をスリングに通し肩で背負う。スリングを使用することで、両手が使えることになる。
以上で講習会は終了した。


トラバース講習

受講者の面々




 今回の講習会には、登山教室修了会員が多く参加しており、皆真剣ながらも楽しく講習を受けており、とても有意義な一日であった。
最後に北島講師より、中途半端な覚え方やうる覚えの方法ならセルフレスキューは絶対に行わないことと話があった。
ロープの結び方は、時間が経つと忘れてしまうので、日頃から練習しておくことが大切だと思った。





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